テーマ:疑問文の作り方
文法の解説
セブアノ語の疑問文は、基本的な語順(VSO型)を保ちながら、疑問詞を文頭に配置することで作成されます。疑問詞は、英語のwho(誰)、what(何)、where(どこ)、**when(いつ)に相当するものです。疑問詞を使わない場合でも、語順を変えずに文に「ba」**を加えることで、Yes/No疑問文を作成することができます。
ポイント
疑問視が付く場合は疑問視+対象+動詞+目的語となる。
主な疑問詞:
- Unsa:何
- Kinsa:誰
- Asa:どこ
- Kanus-a:いつ
- Ngano:なぜ
疑問詞を使わない場合、**「ba」**を文中に挿入して疑問文を作ることができます。たとえば:
- Moadto ka sa Cebu.(あなたはセブに行きます。)→ Moadto ba ka sa Cebu?(あなたはセブに行きますか?)
演習(10問)
次の日本語文をセブアノ語に翻訳し、疑問文を作成してください。
問題1:あなたの名前は何ですか?
使用する単語:
- unsa:何
- imong:あなたの
- pangalan:名前
問題2:彼/彼女は誰ですか?
使用する単語:
- kinsa:誰
- siya:彼/彼女
問題3:あなたはどこに行くのですか?
使用する単語:
- asa:どこ
- ka:あなた
- moadto:行く(未来形)
問題4:なぜここで働いているのですか?
使用する単語:
- ngano:なぜ
- ka:あなた
- nagtrabaho:働いている
- diri:ここで
問題5:あなたはパンを作りますか?
使用する単語:
- maghimo:作る(未来形)
- ka:あなた
- ug:〜を(接続詞)
- pan:パン
- ba:疑問を作る助詞
問題6:あなたはいつセブに行きますか?
使用する単語:
- kanus-a:いつ
- ka:あなた
- moadto:行く(未来形)
- sa:〜へ(前置詞)
- Cebu:セブ
問題7:彼らは何を食べていますか?
使用する単語:
- unsa:何
- nila:彼ら(所有格)≒sila:彼ら(主格)
- gikaon:食べている
- ang:〜は(主語を示す)
問題8:この本は誰のですか?
使用する単語:
- kinsa:誰の
- libro:本
- ni:〜の(所有を示す)
- kang:〜の(人を表す所有を示す)
- nga:接続詞(名詞を所有格と結ぶ)
問題9:彼はどこで働いていますか?
使用する単語:
- asa:どこ
- siya:彼
- nagtrabaho:働いている
問題10:あなたはこれを知っていますか?
使用する単語:
- kabalo:知る
- ka:あなた
- ba:疑問を作る助詞
- kini:これ
- sa:〜に(前置詞)
問題と解答・解説
問題1:あなたの名前は何ですか?
- 答え:Unsa imong pangalan
- 解説:Unsa(何)が文の最初に来て、imong(あなたの)が主語、pangalan(名前)が目的語として続きます。正しいVSO型です。
問題2:彼/彼女は誰ですか?
- 答え:Kinsa siya
- 解説:Kinsa(誰)が文の最初に来て、siya(彼/彼女)が主語として続きます。文の構造はVSO型です。
問題3:あなたはどこに行くのですか?
- 答え:Asa ka moadto
- 解説:Asa(どこ)が文の最初に来て、ka(あなた)が主語、moadto(行く)が動詞です。VSO型が正しく使われています。
問題4:なぜここで働いているのですか?
- 答え:Ngano ka nagtrabaho diri
- 解説:Ngano(なぜ)が文の最初に来て、ka(あなた)が主語、nagtrabaho(働いている)が動詞です。diri(ここで)が場所を示しています。
問題5:あなたはパンを作りますか?
- 答え:Maghimo ba ka ug pan
- 解説:Yes/No疑問文では、動詞maghimo(作る)に疑問助詞baを挿入し、主語ka(あなた)と目的語ug pan(パン)を続けます。
問題6:あなたはいつセブに行きますか?
- 答え:Kanus-a ka moadto sa Cebu
- 解説:Kanus-a(いつ)が文の最初に来て、ka(あなた)が主語、moadto(行く)が動詞です。sa Cebu(セブに)が目的語として続きます。
問題7:彼らは何を食べていますか?
- 答え:Unsa ang gikaon nila?
- 詳細解説:
- Unsa(何)は疑問詞として文の最初に配置されます。
- angは、文の目的語を特定するために使われます。ここでは「食べているもの」を特定しています。
- gikaon(食べている)は動詞で、文の中央に配置されます。
- nila(彼らの)は、所有格として使われ、sila(彼ら)の代わりに使用されます。文の末尾に配置され、「彼らが食べているもの」という意味になります。
- つまり、「何が彼らによって食べられているか?」を尋ねる形となり、正しい語順です。
- 詳細解説:
問題8:この本は誰のですか?
- 答え:Kang kinsa ni nga libro?
- 詳細解説:
- Kang kinsaは「誰のもの?」を意味し、所有格を表します。kangは人に対する所有を示す前置詞です。
- niは「これ」を意味し、所有物が指し示されているものです。
- ngaは、ni(これ)とlibro(本)をつなぐための接続詞です。セブアノ語では、所有物を説明する際にngaが必要です。
- libro(本)が文の最後に配置されます。
- 全体として「この本は誰のものですか?」という意味になります。
- 詳細解説:
問題9:彼はどこで働いていますか?
- 答え:Asa siya nagtrabaho
- 解説:Asa(どこ)が疑問詞として文の最初に来て、siya(彼)が主語、nagtrabaho(働いている)が動詞です。
問題10:あなたはこれを知っていますか?
- 答え:Kabalo ba ka sa kini?
- 詳細解説:
- Kabalo(知る)は動詞で、文の最初に来ます。
- baはYes/No疑問文を作るための助詞です。
- ka(あなた)が主語として配置されます。
- sa kiniは「これ」を目的語として導く前置詞句です。セブアノ語では、目的語を強調するためにsaを使い、kini(これ)を続けます。
- この文全体で「あなたはこれを知っていますか?」という意味になります。
- 詳細解説:
3. このトピックで使用した言葉
動詞
- moadto – 行く(未来形)
- nagtrabaho – 働いている(現在形)
- gikaon – 食べている(現在形)
- maghimo – 作る(未来形)
- kabalo – 知る
疑問詞
- unsa – 何
- kinsa – 誰
- asa – どこ
- kanus-a – いつ
- ngano – なぜ
代名詞
- siya – 彼 / 彼女
- ka – あなた
- sila – 彼ら
- nila – 彼らの(所有)
前置詞・接続詞
- ug – 〜を
- sa – 〜に
- ni – これ(所有を示す)
- kang – 誰の
- nga – 名詞を接続する
名詞
- pangalan – 名前
- pan – パン
- libro – 本
- diri – ここ
- Cebu – セブ